化学工学技士
2021,2022年度は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策を充分に取り、試験会場にて筆答試験を行いました。
2023年度も試験会場での筆答試験を予定しております。
2023年度 受験申込受付期間 |
6月1日~7月20日 |
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筆記試験日 | 2023年8月19日(土) ※合否は、11月にホームページ上で公表する予定です。 |
「化学工学技士」資格
「化学工学技士」は、化学工学に関連した専門的応用能力を必要とする化学技術に関係する業務(研究、開発、設計、検討・評価、計画、保守、運転、管理、建設、プロジェクト統括、情報処理)を行う技術者・研究者を化学工学会が認定する資格です。
化学工学会は、化学工学技士試験に合格した方々が、化学工学会に資格登録をした場合、「化学工学技士」と認定いたします。
「化学工学技士」に要求される能力として、化学技術の分野の中で少なくとも1つのしっかりとした専門性を有し、それに関しては自己の判断で業務を遂行できる能力を有することが求められます。
なお、技術レベルの維持・向上のため、本資格に認定期間(5年)を設けています。
「化学工学技士」受験要件
「化学工学技士」は、化学技術の分野の中で少なくとも1つのしっかりとした専門性を有し、それに関しては自己の判断で業務を遂行できる能力を有すること。
なお、2015年度までは受験要件の実務経験10年(化学工学技士(基礎)及び化学工学修習士は5年)を受験要件としておりましたが、2016年度からこの受験要件を撤廃しております。
受験申込の際に「化学工学技士試験 受験票兼本人確認書」を添付して下さい。
「化学工学技士」試験の内容
筆記試験により審査します。
実務経験10年程度の能力が目安となります。
筆記試験 「過去の試験問題」
筆記試験では、化学工学一般、専門知識、及び、その応用能力があるかを試験します。
第一部
化学工学の基礎的な能力を問う問題です。
2016年度より、「化学工学技士(基礎)」資格認定試験相当の問題に変更しました。(過去問はこちら)
出題は、プロセス収支、流動、伝熱、反応、分離技術の5分野より各1問。
また、変更に伴い、2016年度より第一部試験における参考書の持ち込みを禁止しております。
「化学工学技士(基礎)」資格保有者は、第一部試験を合格したものとみなし、受験を免除されます。
但し、取得から8年間(2014年度以降の取得者)に限ります。
第二部
2019年度より配点を変更しました。
1.課題解決・設計問題【3題解答(内1題必須)】(60点)
「化学工学技士」として業務で遭遇する問題を解決するために必要な基本的知識や対応の仕方などを問う。数値を議論し、化学工学的な思考を問う問題1題(必須)も含む。
2.用語説明【3題選択回答】(15点)
「化学工学技士」として知っていて欲しい技術用語の説明、および、実務での使用例を簡潔に記述。下記の技術分野で使われる用語の中から選択解答。
技術分野 | 専門技術 | |
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1 | 「統合化学工学」 | 技術管理、リスクマネジメント、技術教育、プロジェクトマネジメント、LCA/LCE(ライフサイクルアセスメント/エンジニアリング)、プロセス評価、IoT |
2 | 流動・伝熱・撹拌などの技術 | 流動、伝熱、撹拌、蒸発、凝縮、乾燥、調湿 |
3 | 分離技術 | 蒸留、吸収、放散、吸着、膜分離、晶析、抽出、固液分離 |
4 | 反応技術 | 反応器設計、触媒、燃焼、マイクロリアクター |
5 | 粉体技術 | 分級、造粒、粉体混合、輸送、貯蔵、粉塵爆発、自然発火 |
6 | プロセス研究・開発 | R&D、スケールアップ |
7 | プロセス設計・技術 | プロセスシステム設計、プロセス制御、プロセスIT、プロセスシミュレーション(定常、ダイナミック、CFD、モデル化) |
8 | プラント設計・建設 | 機器設計、配管設計、材料選定、プラント建設 |
9 | プラント運転・設備管理・装置材料 | プラント運転、設備管理、装置材料、最適運転、トラブルシューティング |
10 | 資源・エネルギー | 資源開発、エネルギー効率化、省エネルギー、再生エネルギー、原子力 |
11 | 環境・安全 | 環境対応装置、環境アセスメント、安全工学、HSE |
12 | バイオ・医療・食品 | 生物プロセス、生物分離、発酵、遺伝子操作、製薬プロセス、食品化学工学 |
13 | 新素材・加工技術 | 新材料製造、ナノテクノロジー、薄膜製造、高分子成形加工 |
3.技術課題と技術動向(25点)
「化学工学技士」として関心を持って欲しい技術課題や技術動向についての見解を自らの実務経験に照らし合わせて論述。
新技術、安全、環境、資源・エネルギー分野や人材育成などについて,与えられた課題の中から1課題を選択し、小論文(1200字以内)を作成。
第一部試験の合格と第二部試験の合格を両方合わせて、「化学工学技士」試験の合格と致します。
合格者に対して、評価(S、A、B、C)を設けて、本人にフィードバック致します。
受験に役立つ講座
継続教育セミナーのプログラム一覧はこちら
「化学工学技士」資格の登録
2015年度より、登録手続きを不要としました。合格と同時に、「化学工学技士」として台帳に登録されます。
「化学工学技士」資格の登録事項の変更の届出
登録事項に変更が生じた場合は、登録事項変更届け出を提出すること。
「化学工学技士」資格の更新
2016年度をもって更新制度を廃止しました。
登録された資格の認定期間は5年間です。
5年経過後は、認定期間の終了時点で個人会員であれば、資格は在会期間中継続され、退会とともに資格は失効します。
またそれに伴い、CPDポイントの登録は2017年度より任意となりました。CPDガイドラインはこちら
「化学工学技士」資格の失効と取消
以下のいずれかに該当する場合に、「化学工学技士」資格を失効するか、取り消されます。
- 5年間の認定期間を終えた時点で個人会員であれば資格は在会期間中継続され、退会とともに資格は失効します。
- 虚偽・不正の事実に基づいて登録をした場合、資格を取り消すことがあります。
- 化学工学会から除名処分を受けた場合、資格は取り消されます。
「化学工学技士」資格の特典
- 名刺に「化学工学技士(Professional Chemical Engineer)」と刷ることができ、特に海外では、化学工学会で認められた有能な技術者として認知されます。
- 「知的生産性を高めるチームづくり」講座に一般の方の半額で参加できます。
- 上席化学工学技士試験に必要な業務経験年数が短縮(15年→10年)されます。
- 上席化学工学技士試験の受験料が割引(税抜25,000円→20,000円)されます。
費用
化学工学技士(基礎)保有者
受験料[消費税10%込] | |
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個人で会員資格を有する方 | 8,800円 (本体8,000円+消費税800円) |
上記以外の方 | 22,000円 (本体20,000円+消費税2,000円) |
※正会員の年会費は11,000円(不課税)です。入会はこちらより
化学工学技士(基礎)保有者以外の方
受験料[消費税10%込] | |
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個人で会員資格を有する方 | 16,500円 (本体15,000円+消費税1,500円) |
上記以外の方 | 29,700円 (本体27,000円+消費税2,700円) |
※正会員の年会費は11,000円(不課税)です。入会はこちらより
“継続教育ポイント”による受験について
各講座の受講履歴と修了レポートの結果をポイント化して、それらによって獲得した“継続教育ポイント”の合計が100ptに達した受講者には、100ptにつき1回、「化学工学技士」資格認定試験を受験する機会を無料で提供します。
“継続教育ポイント”の獲得方法
“継続教育ポイント”は、次の3つの方法で得ることができます。
①化学工学技士(基礎)を取得した場合
得られる“継続教育ポイント”は化学工学技士(基礎)取得で30pt。
但し、満点で取得した場合はさらに70pt加算(計100pt)
②2001年以降に、人材育成センター継続教育委員会が主催した全講座で出席基準を満たした場合(但し、講演会は含みません)
講座の開催日数に応じて、「受講証明書」とともに“継続教育ポイント”を授与しています。
出席基準と受講証明についてはこちらのページをご確認下さい。
得られる“継続教育ポイント”はこちらのページをご確認下さい。
③2016年度以降に、人材育成センター継続教育委員会が主催し、修了レポートを実施した講座で、修了証を授与された場合
得られる“継続教育ポイント”は②で得られたポイントの50%。
自身の“継続教育ポイント”に関するお問い合わせ
過去に継続教育プログラムを受講された方で、ご自身が取得した“継続教育ポイント”をご確認したい場合は、正会員の場合は会員番号を、正会員以外の方は、同姓同名を判別するために、氏名、ふりがな、会社名、生年月日、e-mailアドレスを必ず記載の上、jinzai-seminar@scej.orgまでメールでお問い合わせ下さい。