vol.2020-03 (2020.11.6) | 学会本部活動通信

化学工学会のブランディング戦略を検討しています

2020年11月6日
理事 会員増強委員会委員長、CSR委員会委員長 大村 直人

 化学工学会戦略企画会議では、化学工学会が会員や社会から期待される役割、果たすべき役割およびそれらを実施するための戦略について議論しております。化学工学会が、社会からの共感や信頼を得て、化学工学という学問領域の価値を高めていくためには、化学工学会が会員および社会から期待される役割、果たすべき役割を明確にするブランディングに関する戦略を強化することが極めて重要です。戦略企画会議では、このブランディング戦略に関する議論を集中的に行い、迅速に行動計画に反映させるために、新たにCSR委員会を立ち上げ、議論することとしました。

1.CSR委員会のタスク

 化学工学会の一番重要な務めは、化学工学の学術的水準の進展を支え、人材を育成し、それらの成果を社会に有機的に還元するための中心的学会として活動することです。そのため、産・学・官の垣根を取り払い、お互いに切磋琢磨し協力できるたくさんの場の提供、総合工学として多くの関連学協会との連携を進めています。このように化学工学会は“融合のプラットフォーム”としての強みを有しています。この化学工学会の強みを生かすために、CSR委員会では次の課題に取り組みます。

  • 化学工学の社会的意義の確認
  • 化学工学会の果たすべきミッションの明確化
  • 化学工学および、化学工学会の社会的価値の向上
  • 札幌宣言”Sufficiency”の具現化(化学工学をベースとした未来社会像の提案)

 以上の課題に取り組み、具体的なCSRイメージを構築した上で、化学工学会の委員会、支部、部会などと連携しながら、広報戦略、会員サービス、人材育成、社会貢献、学際融合と産学官連携を具現化する場の創成などの方策を検討していきます。また、社会実装という視点から、化学工学以外の学協会との連携強化、さらに化学工学の社会受容性を高めるために市民との連携強化についても検討していきます。これら一連の取り組みを通じて、従来のPDCAに代わり、学会、会員、ステークホルダーがともに成長する新しい成長モデル(共進化モデル)を提案したいと思っています。

2.CSR委員会の進め方

 現在、化学工学会はVision2023を行動指針として活動していますが、その到達年である2023年を3年後に控え、新たなビジョンとして、創立100周年を迎える2036年を到達年とした新しいVision 2036の策定を予定しています。このビジョン策定の一連の流れと整合性を持たせるため、CSR委員会では、スピード感を持って作業を進める予定です。本委員会は3年の時限付き委員会として、三段跳びのイメージで活動していきます。1年目(ホップ)は比較的少人数のコアメンバーで、化学工学会の社会的意義、果たすべきミッションを徹底的に議論していき、2年目(ステップ)では地域CT、部会CT、本部委員会のメンバーにも加わっていただき、化学工学および、化学工学会の社会的価値の向上と札幌宣言”Sufficiency”の具現化を検討します。最終年度の3年目(ジャンプ)には、支部長、部会長にも加わっていただき、広報戦略、会員サービス、人材育成、社会貢献、学際融合と産学官連携を具現化する場の創成など具体的な方策について提言を行なっていきます。

 化学工学会を取り巻く多様なステークホルダーの方から共感を得るため、ブランディング戦略を議論する場は、包括的(インクルーシブ)で開かれたものでなければならないと思っています。そのため、CSR委員会の活動状況は、年会や秋季大会などの場で積極的に報告し、皆様と情報共有してまいります。どうか本委員会に対してご助言ご協力をよろしくお願いいたします。