vol.16 (2015.12.1) | 学会本部活動通信

平成27年度会長
前 一廣

11月理事会幹事会での検討事項の中から、トピックスを報告いたします。

(1)支部、部会へのお願い

公益社団法人の経理関連の法律の縛りから、固定資産の枠及び流動資産経費執行に制限があり、学会全体の年次運営が非常に拘束された状況にあります。この理由の一つとして、支部、部会での内部留保金(遊休資産)が挙げられます。留保金の一部を、年次計画をもとにした目的積立資金(すなわち3年程度でゼロにする積立金)にする必要に迫られております。特に部会では、その分野の発展のために資金を投入していくことがミッションであり、例えば、出版物を出す、若手育成のための諸行事への支援、国際交流などに内部留保金を使用していくことが健全であると思います。本件、庶務理事を通じて、各支部、部会へご説明と意見交換を順次させて頂く予定にしておりますので、是非、前向きにご対応頂ければと思います。

(2)新研究会への会員募集(予告)

先月のメルマガで配信致しました新たな研究会に関するお願いです。21世紀の化学工学領域の新展開を図るべく、「社会実装を可能とする学問、産学共同研究を推進する研究会(社会実装学創成研究会(仮称))を近く設立する予定にしております。実は、このような動きに行きついたのも、未来をしっかり指向した若手の先生方の活動に、我々も気が付かされ、また刺激されての展開です。この経緯からも、本研究会では、次世代の化学工学を担う産学の若手、中堅を軸に新展開を大きな目的としております。特定分野はなく、逆に社会のための新化学工学体系という分野横断した集まりとなります。理事会にて承認後、40歳前後までの正会員各位限定で研究会会員応募を行います。この研究会活動への金銭的な支援、正会員個人の公的に認知できる業績へのフィードバックの手段等は、別途しっかり考えて手を打ちつつありますので、若手の会員のみなさま、是非、積極的に入会お願いします。後日、詳細内容をお伝えします。 ◆企業、公的研究機関の管理職の方々へ:部署の若手・中堅の正会員の方が本研究会活動に参画されることを奨励して頂ければ有難く存じます。社会実装(=ビジネスになる)をゴールにした産学共同活動や未来情報の収集には大いに役に立つと思います。いわゆる研究所での研究関連だけでなく、生産システムそのものの大きな改変も視野に入れております。 ◆各大学の教授の先生方へ:各先生の研究室の若手の助教、准教授、講師(40歳前後まで)の先生が、本研究会に入会して活動したいと意思表示された場合は、是非、寛容に前向きにご了解頂ければ有難く存じます。化学工学がじりじり疲弊している昨今、若手の先生にとっては、「我々が引退したのち、将来自身で何とかしなければならない」わけですから、少しでも飛躍する機会を与えることが我々ロートルの役割かと思っております。ご理解頂ければ有難く存じます。なお、上にも書きましたが、国プロへの打ち込み、社会実装される研究の論文に勝る公的評価の確立などは、別途、鋭意進めております。

(3)年会発表申込みのお願い

3月13日(日)~15日(火)に関西大学にて実施されます年会への発表申込み時期に入っております。多くの方の発表をお待ちしております。企業の正会員の方におかれましても、是非発表申し込みをお待ちしております。また、大会2,3日目に、前回と同様に、好評であった産業側会員を中心に企画立案した「産業セッション」を設けておりますので、積極的な参加登録をして頂ければ幸いです。なお、大会参加申し込みは、年明け1月5日から始まります。