男女共同参画委員会 発足の経緯

男女共同参画の実現が21世紀を迎えたわが国の社会の最重要課題と位置づけられ、平成11年6月に 「男女共同参画社会基本法」が公布・施行されました。翌平成12年12月には「男女共同参画基本計画」が 閣議決定されました。

こうした動きを受けて、日本科学技術会議においても、平成12年6月8日の第132会議で「女性科学者の環境改善の具体的処置について」の要望、及び「日本学術会議における男女共同参画の推進について」の声明が採択され、各学協会に対して具体的な要望が寄せられてまいりました。

このようななか、自然科学および科学技術関連分野の学協会は、この問題について個別に行動するのでは なく、ともに情報を交換しながら進んでいくことが効果的かつ重要であるとの認識にたち、昨年10月に「男女共同参画学協会連絡会」が発足いたしました。現在、正式会員は19学会、オブザーバー会員は17学会 で、本年度は応用物理学会が幹事学会となっています。

化学工学会は、前向きにこの問題に取り組む必要を感じ、発足時の9学会に名を連ねました。そしてこの年の4月、実際にこの問題に取り組むための男女共同参画委員会が理事会の下に設置されました。現在は委員長を含めて5名という極めて小規模の委員会ではありますが、 他の委員会では見られないほど女性委員が多く、活発な討議を重ねつつ男女共同参画というとてつもなく重要な問題に立ち向かおうとしているところです。

会員のみなさま方のご意見を基にこれからのこの委員会の活動を進め、男女が共同して日本の自然科学・工学系分 野を発展させていくことに少しでも役立ちたいと考えておりますので、ご支援、ご協力、よろしくお願いいたします。

2003年8月
(社)化学工学会男女共同参画委員会 委員長
宮下 礼子
((株)日本科学技術研修所)