部会
部会発足の経緯
学会は、自らの学問領域を社会に明示すると共に、それぞれの専門領域の研究・技術のポテンシャルを高めて、産官学の連携を通じ社会に貢献する責務を担っている。部会制発足以前にも、研究会や特別研究会といった専門領域の研究組織が存在したが、年会や秋季大会でのオーガナイズドシンポジウムだけでは専門的な議論を十分に行う時間的余裕がなく、学問的な深耕化が十分ではなかった。部会制は、このような状況を改善するために導入されたものであり、各学問分野での専門家集団を形成し、その分野の学会代表として積極的な活動を行って、年会、秋季大会、支部大会などの活性化を行うと共に、国際的にも我が国の研究者集団の代表として国際シンポジウムの開催を活発に行うなど、部会としての積極的な寄与が期待されている。
部会の目的・役割
部会の目的・役割は、以下のようになる。
- 当該分野の学会代表として、専門領域の学問としての深耕化を図る。
- 合同シンポジウムの開催等によって積極的に他学協会との交流を図る。
- 国際シンポジウム等の企画により国際交流を推進する。特に、アジア地域との研究ポテンシャルを高めるための交流を図る。
- 部会間の交流や支部との交流も積極的に進め、化学工学としての独自性を発揮するとともに地域の活性化にも貢献する。
- 受託事業の受け入れ、産官学共同研究プロジェクトの立ち上げなどを通して、科学技術と産業の発展に貢献する。
- 部会の下部組織として分科会を設けることができ、より細分化された領域での研究の深化を図る。
部会の名称と考え方
部会は、「基盤技術分野」と「展開技術分野」に分類する。 前者は、化学工学の基盤である単位操作をベースとしているのに対し、後者はこれらの基盤技術を特定分野へ応用・展開する部会であり、両者は互いに「横糸」と「縦糸」の関係にある。
基盤技術分野の部会は、上述のように化学工学の基盤としての重要性ばかりでなく、その学問体系の展開・深化、さらには「真のブレークスルー」も期待されている。また、化学工学の基礎となる分野の技術者教育に関しても重要な役割を果たすことが期待されている。この分野の部会には、
がある。
一方、展開技術分野は、現在、社会が最も求めている研究・技術で、他の学会においても活発な研究活動が行われている分野ではあるが、化学工学会におけるこれらの分野の特徴は、横糸の基盤技術を駆使することにより、分子オーダーから実プロセスまでを有機的に統合する点にある。この分野の部会には、
がある。
会員各位におかれましては、縦糸、横糸の各部会に、ぜひ少なくとも一つずつ加入され、ご自身の研究・技術開発活動に役立て頂きたい。