福島原発事故対策検討研究会

設立趣旨

 原発事故に対する対策が、応急処置から持続的な対応に変わりつつあった2014年6月、学会内に理事会直轄の組織として「福島原発事故対策検討委員会」を設立し、組織的な活動を開始した。当委員会では、まず現状把握を行うため、福島第一原子力発電所視察、IREDとの意見交換会の開催、原子力学会との意見交換会、原子力学会廃炉検討委員会へのオブザーバー参加、NDFや関連企業等の関係者を招いての情報交換会を開催し、化学工学の寄与について検討を進めてきた。そして、2017年10月に「福島原発事故対策に関する化学工学会福島原発事故対策検討委員会からの提言」を出し、化学工学会として今後とも寄与すべき項目をまとめるとともに、2016年には原子力学会を中心とした、「福島復興・廃炉推進に貢献する学協会連絡会」の設立に寄与してきた。福島原発事故に対しては様々な立場の研究者、技術者が存在することを踏まえ、そのような状況下で対外機関から本音の意見を聞く必要があったため、当委員会はクローズドな委員会として活動をしてきた。事故発生7年を経過し、多くの情報が公開されていることを踏まえ、また、福島復興・廃炉推進に貢献する学協会連絡会の活動により積極的に協力していくために、同委員会を廃止し、新たにオープンな会として福島原発事故対策を議論できる研究会の発足を企画した。

組織図

規約

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活動

福島原発事故対策に関する化学工学会 福島原発事故対策検討委員会からの提言

「化学プロセスの合理的な開発・設計・操作を支援することを目的とする学問として発展してきた化学工学は、対象とするプロセスから要素となる現象を抽出し、その本質と動的特性を定量的に捉え、さらに最適化することにより、物質・材料の高機能化と効率的生産のための方法論を提示してきた。東京電力福島第一原子力発電所の事故から6年半が経過し、緊急処置から次第に定常的な処置に移行してきている。そして、これまで実施されてきた様々な取り組みの成果が明らかになると共に、困難な点も明確になってきている。これまで提案、実施されてきた様々な取り組みを総括し、得られているデータをフルに活用して、除染技術のモデル構築や、コストを意識した除染法、廃炉技術の提案を行っていくことが、化学工学を専門とする技術者の責務であり、またそれが方法論の学問として発展してきた化学工学が最も貢献できる分野でもある。このような観点から、福島原発事故対策に関して、今後化学工学が貢献できる分野、貢献すべき分野に関する提言を行う。」

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東京電力福島第1発電所訪問報告

6月23日(火曜日)に前一廣会長、福島原発事故対策検討委員会の長谷部委員長他、委員各位及びSCE・netにて当該原子炉事故に対応する技術課題の検討を進めている方々の参加を得て、第1原発への訪問を行った。訪問の目的は、原発敷地内及び周辺にて生じている問題が、我々の取り扱いきれる事象かを具体的に検討するために、現地の設備を含めた状況を知り、今後の委員会内での議論を更に深化させることである。時おり強く降る雨の中、バスにて東電殿の案内により原発建て屋近くを含め敷地内を見学し、見学後、我々のいろいろな疑問に東電殿より回答をいただいた。写真は、使用済み燃料棒を取り出した4号炉(奥に3号炉)(左)と、地下水流入防止用試験凍結設備(右)である。これ以上の放射能汚染の防止と廃炉に向けての息の長い努力を、日々続けている方々に感謝しつつ、他学協会との連携によるものも含め、我々も福島原発事故への対応への努力を続けていくことを再認識した。

第81年会 福島原発事故復興促進への化学工学の寄与

福島原発事故対策検討委員会は、1年半にわたり福島原発事故対策への化学工学者の寄与のあり方について議論してきました。また、昨年の年会において「震災復興促進と学協会連携」と題してシンポジウムを行いました。本委員会の呼びかけで日本原子力学会を中心とした学協会連携も進み始めています。この様な状況の下、第81年会にて本委員会のこれまでの活動を総括すると共に、外部関係者も招聘して現状と将来のあり方を議論するシンポジウムを開催することで、化学工学者に今後望まれる寄与について考えていきます。

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講演資料:
沼田守氏(原子力損害賠償・廃炉等支援機構 理事特別補佐)・・・ご講演資料はこちら
浅沼徳子氏(東海大学 准教授)・・・ご講演資料はこちら
池田昭氏(株式会社東芝 グループ長)・・・ご講演資料はこちら

第82年会 福島原発事故復興の現状と復興促進への化学工学貢献

福島原発事故対策検討委員会は、2年半にわたり福島原発事故対策に化学工学者がどのように貢献できるか議論してきました。事故対策が緊急対策から長期の復興に向けての対策に移行している現状を踏まえ、オフサイトの復興、オンサイトの廃炉推進に対して、本委員会のこれまでの活動を総括すると共に、外部関係者を招聘して現状と課題について講演いただきます。そして、それを踏まえ、化学工学者に今後望まれる寄与について議論しました。

講演資料:
長谷部伸治氏(京都大学 教授)・・・ご講演資料はこちら
大迫政浩氏(国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター長)・・・ご講演資料はこちら
佐藤理夫氏(福島大学 教授)・・・ご講演資料はこちら
新堀雄一(東北大学 教授)・・・ご講演資料はこちら
白木洋也氏(東京電力 放射線管理担当)・・・ご講演資料はこちら
高森謙朗氏(国際廃炉研究開発機構 研究管理部長)・・・ご講演資料は準備中です
飯島和毅氏(日本原子力研究開発機構 グループリーダー)・・・ご講演資料は準備中です
横堀仁氏(SCE・Net)・・・ご講演資料はこちら
長谷部伸治氏(京都大学 教授)・・・「化学工学会の今後の活動」ご講演資料はこちら

福島復興と廃炉推進に貢献する学協会連絡会

当学会は、福島復興と廃炉推進に貢献する学協会連絡会に参加しており、この学協会連絡会では、各学協会の活動情報の共有、相互の交流・連携を支援するためのポータルサイトを構築・運営しています。

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