上席化学工学技士

2023年度試験は終了しました

2023年度
受験申込受付期間
6月1日~30日
(一次)書類提出 書類は申込の際に添付して下さい。
※合否及び(二次)課題論文テーマは7月上旬にご連絡する予定です。
(二次)論文提出期限 2023年8月15日(火)
※合否は、9月中旬に連絡いたします。
(三次)面接審査日 2023年10月14日(土)
※合否は、11月中に連絡する予定です。

「上席化学工学技士」資格

「上席化学工学技士」とは、化学工学に関連した知識をベースに、特に高度な専門的応用能力を必要とする化学技術に関する業務(研究、技術開発、設計、検討・評価、計画、保守、運転、技術管理、建設、プロジェクト統括、情報処理など)を指導的立場で行う技術者・研究者を化学工学会が認定する資格です。
化学工学会は、上席化学工学技士試験に合格し、化学工学会に資格登録をした方を「上席化学工学技士」と認定いたします。
「上席化学工学技士」に要求される能力として、化学工学に限らず化学技術の分野の中で少なくとも1つあるいは複数の高度な専門性、その分野においては社会から専門家として認められるような能力、さらに技術指導ができる能力が求められます。
上席化学工学技士の技術分野は現状の化学技術者の業務に鑑み、「化学工学技士」と同じ13分野とします。なお、技術レベルの維持・向上のため本資格に認定期間(5年)を設けています。
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「上席化学工学技士」受験要件

  1. 個人正会員であること
  2. 上席化学工学技士は、化学技術の分野の中で高度な専門性を持ち、また、その分野においては社会から専門家として認められるような能力があり、さらに技術指導ができる能力を有すること。
  3. 化学工学を含む化学技術分野の専門的業務に携わり、15年以上の実務経験を有すること。(但し、化学工学技士の資格があれば10年で受験可)
  4. 上述の専門的業務は、以下の何れかの職種において、高度な専門的応用能力を必要とする業務を含むものであること。
    (職種)研究、開発、設計、検討・評価、計画、保守、運転、管理、建設、プロジェクト総括、情報処理など
    注)学校教育法の大学院修士課程又は博士課程(化学工学関連分野専攻に限る)に在学していた方は2.の実務経験に2年を限度として算入することができます。

審査内容

書類審査、論文審査、面接審査により審査します。

受験申込の際に、「業務履歴証明書」を添付して下さい。

(一次)書類審査

書類審査では、以下の提出内容に基づき、受験資格要件を満たしているかどうかの判定を行います。
  1. 業務履歴(事業者の証明印必要)
    上席化学工学技士 業務履歴証明書(WORDPDF)
    ※社内外の化学工学に関する活動リスト(社外発表、社内発表、特許、論文、雑誌投稿、学会活動、本の執筆、講演会講師等) を書き切れない場合は別紙で提出しても構いません。
    ※申込時に添付し、申込フォーム上で技術分野を選択していただきます。
  2. 化学工学技士取得情報
    ※申込フォーム上で、取得情報を選択していただきます。

(二次)論文審査:書類審査を通過された方が対象

課題論文は、出題された課題に対して論文を提出していただきます。高度な専門知識およびその応用能力があるかどうかを判定するものです。
業務論文は受験者が「表1 化学工学技士および上席化学工学技士技術分野」の中からあらかじめ選択した技術分野に関して、専門知識をどのように活用して業務を遂行したかを中心に、専門技術を主題にした論文を書き、提出していただきます。

課題論文  A4用紙 2枚以内(3,200字相当)
業務論文(業務経験)に関すること A4用紙 3枚以内(4,800字相当)
(注) 枚数と字数、提出期限は守ってください。

(三次)面接審査:論文審査を通過された方が対象

面接審査を実施します。

内容:課題論文、業務論文および資格要件(業務履歴、活動リスト、資格)に関する質問

課題論文、業務論文および資格要件(業務経験、活動リスト、資格)に関する質問審査員は、高度な専門技術能力を審査できる能力を有する方が行います。

上席化学工学技士技術分野

NO. 技術分野 専門技術
総合化学工学 技術管理、リスクマネジメント、技術教育、プロジェクトマネジジメント、LCA/LCE(ライフサイクルアセスメント/エンジニアリング)、プロセス計画、プロセス評価
流動・伝熱・混合技術 流動、伝熱、蒸発、乾燥、調湿、粉体流動、超臨界流体、攪拌、混合、混錬
分離技術 蒸留、吸収、放散、吸着、膜分離、晶析、抽出、固液分離
反応技術 反応工学、触媒、反応器、燃焼、マイクロリアクター
粉体技術 粉砕、分級、造粒、粉粒体の混合攪拌、粉粒体の貯槽と供給、粉粒体の輸送、粉塵爆発と自然発火
プロセス研究・開発 プロセス研究・開発、スケールアップ
プロセス設計・技術 プロセス設計、プロセス制御、プロセスシステム設計、プロセスIT、物性推算、プロセスシミュレーション(定常、ダイナミック、CFD、モデル化)、材料選定
プラント設計・建設 機器設計、配管設計などの設備設計、プラント建設
プラント運転・設備管理・装置材料 プラント運転、設備管理、最適運転、トラブルシューティング、装置材料
10 資源・エネルギー 資源開発、エネルギー効率化、原子力、省エネルギー、再生エネルギー
11 環境・安全化学 環境対応装置、環境アセスメント、安全工学、HSE
12 バイオ・医薬・食品 生物プロセス、生物分離、遺伝子操作、発酵、医薬品プロセス、食品化学工学
13 新素材・加工技術 薄膜製造、ナノテクノロジー、新素材製造、高分子成形加工

「上席化学工学技士」資格の認定期間と更新

合格と同時に「上席化学工学技士」として台帳に登録されます。登録事項に変更が生じた場合は連絡ください。
「上席化学工学技士」の認定期間は5年間です。資格は在会期間中は継続され、退会とともに失効します。
CPDポイントの登録は2017年度より任意となりました。CPDガイドラインはこちら

「上席化学工学技士」資格の失効と取消

以下のいずれかに該当する場合、「上席化学工学技士」資格を失効するか、登録が取り消されます。
  1. 化学工学会を退会した場合、資格を失効します。
  2. 虚偽・不正の事実に基づいて登録をした場合、資格を取り消すことがあります。
  3. 化学工学会から除名処分を受けた場合、資格は取り消されます。
但し、1の場合、当初の認定期間(取得から5年間)内であれば、復会とともに資格は復活できます。5年間の認定期間終了後に退会した場合は、資格を復活させることはできなくなります。

「上席化学工学技士」資格の特典

  1. 名刺に「上席化学工学技士(Senior Professional Chemical Engineer)」と刷ることができ、特に海外では化学工学会が認めた高度な専門技術を有する有能な技術者として認知されます。
  2. 上席化学工学技士交流会(東京、大阪)での情報交換やディスカッションを行うことができます。

費用

受験申込時に個人会員である必要があります。
  受験料[消費税10%込]
化学工学技士 保有者 22,000円
(本体20,000円+消費税2,000円)
化学工学技士 保有者以外 27,500円
(本体25,000円+消費税2,500円)