vol.5 (2015.1.5) | 学会本部活動通信

平成26年度会長
前 一廣

みなさま、明けましておめでとうございます。旧年中は学会活動に対して多大なるご支援を賜り有難うございました。本年も引き続き、さらなるご支援、宜しくお願い致します。 さて、今回は新年ということもあり、本部活動状況報告はお休み頂きまして、本年重点的に進めたいと考えております活動内容を簡単に述べさせて頂きます(繰り返しになるかもしれませんがご容赦下さい)。また、後半は、学生会員各位へのメッセージを記していますので、学生会員の方は是非ご一読下さい。

1)INCHEM東京の成功

本年11月に開催のINCHEM東京は、当学会にとって財政的にも産-産の交流という観点でも非常に重要な行事であります。法人会員の方々には、是非、積極的な出展をお願い致します。また、アカデミアの会員、学生諸氏にとっても産業界の先端技術を一度に学習できる恰好の機会ですので、まだ参加されたことのない方には是非一度参加してみてください。装置工学とは何かを改めて考える良い機会かと思います。

2)本部大会改革

年会、秋季大会と改革を推進していますが、本年試行の結果は今後の大会運営の在り方に大きく影響を及ぼします。特に、年会は産業界の方が参加して良かったという内容を充実させていますので、最近参加されていない会員の方にも是非豊洲会場にご来場頂き、忌憚ないご意見を頂ければ有難く存じます。初日は産業界の方の企画のオンパレードで、各業種の方にとって有益な情報が溢れていると思います。

3)福島復興関連

年会2日目午後に各学会主要メンバーとのシンポジウムを開催し、できれば学会連合で福島復興に対応できる仕組みを構築していきたいと思っています。当学会でもSCEネットの方々からの多大なる支援を得ており、何とか道筋をつけたいと考えております。

4)化学工学研究、教育の新指標の検討

化学工学サスティナビリティ委員会にて、化学工学関連の先生方の研究、教育成果を支援する化学工学視点からの新指標を検討しております。なかなか定量的指標の設定は難しいですが、何とか形を整えたいと考えています。是非、会員の方々からもアイデアを事務局へご一報ください。

5)部会のさらなる活性化

企業正会員がやり繰りしてでも参画したくなる土壌、若手会員同士が束縛なく企画活動できる場の再醸成を目標として、部会のリニューアルも視野に入れて検討していきたいと考えています。まだこれといった案は練れていませんが、順次、会員諸氏に案を提示し是非を問いたいと思います。

6)会員増強

これは、学会にとって永遠のテーマですね。これといった良策は見つかりませんが、本部理事全員で支部、部会とも連携しながら知恵を絞っていきたいと思います。会員各位には愛着心を持ってご支援頂ければ有難く存じます。 [su_divider top="no" text="ページのトップへ(兼 仕切り線)" size="1"] [su_heading align="center"]※一昨年、昨年に学生会員から正会員に資格変更された若手会員の方へのお願い※[/su_heading] 資格変更されてから、会費を納入されていない方もおられるようです。会費未納入の場合、退会となってしまいますので、面倒かとは思いますが、今日明日にでも郵便局、銀行へ足を運んで頂ければと思います。みなさま一人一人のちょっとした気持ちが化学工学という技術領域がプレゼンスを高めていきます。平にお願いする次第です。何卒、宜しくお願いします。 [su_divider top="no" text="ページのトップへ(兼 仕切り線)" size="1"] これ以外にも種々考えておりますが、新年早々あまり書きすぎてもと思いますので、まずは上記6項目のみ記します。小職にとっては、一生のうちで、あと1年少しが当学会に寄与できる最後の機会と考えておりますので、改革できることは全て進め来年4月に果てようと考えています。失敗もたくさんすると思いますが、自身の責任を持って、次の世代が修正し成功につながるように総括させて頂きます。種々ご批判もあるかと思いますが、「化学工学に育てられた研究者の一人が、化学工学のさらなる発展へ恩返ししたい」という気持ちだけはご理解頂き、ご指導頂ければ幸いです。

【卒業を控えた全国の学生会員の方へ】

あと1,2か月で博士論文、修士論文、卒業論文を纏める時期になりました。33年前の小生の修士2回生の今頃を思い返すと、高温高圧石炭ガス化装置を自分で組んだせいもあり、1月終わりの時点でも、まだ満足な実験結果が出ておりませんでした。1~2月は9割以上の時間を研究室で過ごしたことを思い出します(といっても、夜は時々飲酒実験、しっかり隙間を縫ってデートしていましたが...)。 研究が上手くいっていない人もいるかと思いますが、上手くいかない難しい研究の方が、新規性があり価値があるものです。小職は常日頃学生たちに、「上手くいかない方が頭を使うので自分のためになる。研究初めて数年の若いときに色々失敗した方が良い。どうしても上手くいかない場合は、指導教員が“あほ”やからと思えば良い。」と伝えています。また、論文を纏める作業は非常に重要です。自分の言葉でしっかりと論理と事実を伝える練習であり、おろそかにせずにじっくり時間をかけて執筆して下さい(ここまでは実験事実、ここからは推測ということを明確に意識して執筆することが肝要です)。いずれにせよ、若いのですから落ち込まずに、絶えずポジティブ思考で進んでいって下さい。大変でも一歩ずつこなしていけば確実にゴールに近づきます。風邪、睡眠不足に注意されて、仲間と一緒に充実した研究室生活を楽しんで下さい。3月にみなさまの晴れやかな卒業姿を楽しみにしております。 [su_heading align="center"]<ついでですが正会員資格変更も宜しく!!>[/su_heading]