vol.2020-01 (2020.4.27) | 学会本部活動通信

学会本部活動通信 (会長メッセージ)

2020年4月27日

 
2020年度の会長を務めます石戸です。ホームページの会長挨拶及び学会誌5月号の巻頭言で挨拶をさせて頂いたように私は40年以上重工業(主に航空機産業)に携わってきた技術者であり、企業人です。我が国が世界の中へ大きく羽ばたいて出て行った1980年代、90年代に私も世界を飛び回り、そしてここ10年は我が国の社会、経済の閉塞感や地球環境の問題に思いを致すことが多くなっていました。工学が社会システムの変革にもっと積極的に貢献すべきではとの思いとともに。

現在世界を覆っている新型コロナウイルス感染の影響は凄まじいものがあります。人々の生活が著しく制限され、学校、大学での教育、研究が制約され、企業の事業活動が制限されています。人類が個々の共同体でそして世界全体でその対応力とスピリットを問われていると言っても過言ではありません。

この緊急事態に化学工学会も迅速に対応しつつあります。出来ることはいろいろある筈です。まず物理的な会議は当分制約を受けざるを得ないと考え、研究講演発表会、研究会ではWeb会議の活用を検討しています。アレンジ次第ではこれまで移動を伴うために参加し難かった人たちも参加出来るようになるかもしれません。3月の年会が中止となり一堂に集えなかった分 秋季大会では(たとえ全員がオンサイトでなくてもWebも活用して)一堂に集まって議論しましょう。研修、セミナーもオンラインで開催出来るよう検討していきます。在宅勤務が励行され若いエンジニアの皆さんに時間の自由度が生まれ化学工学会のセミナーに参加してプロフェッショナルとしての知見を身に着けて頂く機会となればと思います。

学会の原点は「思いや志を同じくする人たちの集まり」です。化学工学会は化学に関連するエンジニア、研究者、教育者、事業関係者が集まり世の中に貢献しようとする人たちの集まりです。現下は新型コロナウイルス対策の緊急対応が最優先ですが、それを乗り越えた先にある世界の課題は何も変わるものではありません。昨年の札幌宣言の中で提起した「Sufficiency」の概念は一層意味を持ってくるでしょう。地球環境問題への取り組みはその重要性を増し、そしてさまざまな社会システム、産業システムに変革が急務となってきます。皆さんコロナウイルスへの対応について学会内で自由に意見交換をしましょう。コロナ後の社会についても議論をしましょう。化学工学会の活動で世の中を元気にして行きましょう。