vol.11 (2015.7.1) | 学会本部活動通信

平成27年度会長
前 一廣

6月のトピックスをご報告いたします。

(1) APCChE2015

現在、実行委員会から頂いている情報では、以下のような発表件数になっております。

Australia:272、 Japan: 89、 Malaysia:62、 New Zealand:29
China:23、 South Korea:20、 India:17、 Taiwan:12

会員各位の多大なるご支援により、日本からの発表が開催国に次いで2番目という日本のプレゼンスを示せる結果となりました。会期中に2019年の開催国の審議がありますが、2019年日本開催誘致に強力なアピールができますこと、心よりお礼申し上げます。発表されない会員各位におかれましても、折角の機会ですので、積極的な参加をお願いもうし上げます。

(2) IChemE、AIChEとの連携

当会国際交流センター長の関口先生のご尽力により、IChemEの代表のBrown氏とAPCChE2015開催中に今後の連携内容に関して意見交換を行います。学生交流などの可能性を検討し、本年度中の交流連携協定を目指しております。一方、AIChEとの連携に関しては、かねてから山本修一先生(当会WCEC,APCChE委員長)に交渉頂いておりますが、秋のAIChEミーティングで最終調整し、本年度中に協定締結を考えております。以上、世界の2大化学工学会との実質的な連携を図ることにより、当会のグローバル化、アジアでのポジション確立の1ステップにしていきたいと考えております。これに伴い、当会の活動(年会、秋季大会や人材育成など)の一部英語化を進め、上記2学会とのスムースな活動連携へと結びつけることも必要になると思います。

(3) 福島第一原発関連

6月23日に当会の福島原発事故対策検討委員会のメンバーで、1Fサイトの視察に行ってまいりました。東電の方々の好意的かつ親切な案内で、大まかな現状はよく把握できました。現在、1日7000人が対応し、東電社員も4畳半の仮設住宅暮らしで1000人勤務しているとのことで、現場の方々は真摯に日夜努力されていることがよく判りました。一方、サイトは汚染水、廃棄物、デブリ対策とまだまだ出口が明確でない案件も多く、今後廃炉まで数十年にわたり色々なことを解決していく必要があります。小職の個人的な感想としては、やはりシナリオ、システム的なアプローチを今一度、多方面の叡智を集めてしっかり作り上げていくことが重要と思いました。化学工学が寄与できることはいくつもあると感じましたので、今後の活動に結びつけていきたいと考えております。
これに関連して、7月下旬に日本原子力学会と福島原発事故対応の共同委員会(仮称)を立ち上げるべく、打合せを行います。本件、今春、小職が日本原子力学会長に面談し、日本原子力学会で批准して頂いているもので、今後、日本原子力学会や国際廃炉研究開発機構とともに福島第一原発対応の具体的なアクションをとっていきたいと考えております。

(4) 秋季大会

秋季大会の講演申込みは終了致しましたが、本年は9月9日~11日に北海道大学で開催されます。各部会とも充実した発表、議論があるものと思いますので、是非、積極的にご参加頂けますよう、宜しくお願いします。

(5) 経産省関連プロジェクト

経済産業省製造局化学課との定期的懇談会を通じて提案してきた内容の調査研究を応募し採択を待っているところです。内容は、「地域資源を活用するスマート化学生産システム」に関するもので、新しい生産コンセプトを提唱しています。本件は、今後の化学工学新分野を提示するための調査研究で、本年度は、次年度以降のビッグプロジェクトに発展させるために、提案内容のロジスティックスの妥当性検証と実現するための課題の抽出を行っていきます。成果が出た時点で、各支部に内容を説明し、次年度以降の具体的なプロジェクト化をお願いすることも考えております。

<各支部長殿>

支部活動の一環として、コアメンバーで各地域経産局にアプローチして頂き、定期的な懇談会を実施する活動を行って頂ければ有難く存じます。本省化学課は自主的にどんどん進めて下さいとのことです。上記の提案内容について、近い時期にご報告いたしますが、まずは自主的に、地域経産局と種々の意見交換の場を作り上げて頂ければ幸いです。

<地区懇話会訪問で感じたこと>

小職、5月に北陸地区懇話会、6月に山口地区懇話会の総会、講演会に招待を受け、交流を図らせて頂きました。各地区の皆様方にはお世話になり厚くお礼申し上げます。両地区懇話会で感じたことは、企業の方を中心に非常に活発な活動が実施されているという点です(いずれも講演会に企業の方が50名程度参加しています)。部会よりも企業の方の企画による企業間交流が盛んではないかと感じました。是非、各部会におかれましては、各地区懇話会との連携も視野に入れて活動(キャラバン実施など)して頂くことも考えて頂き、産学連携を種々のフェーズで推進して頂ければ幸いです。