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CREATIVE CHEMICAL ENGINEERING COURSE 18
「結晶化工学」

松岡 正邦 著
化学工学会監修 \2200+税

身近な製品で結晶体、もしくはその製造工程で結晶化を必要とする物は多い。結晶体をつくる 操作を化学工学では「晶析」と呼び、純度の高い粒子群を得ることと、特定の成分を高純度で 分離精製する上で重要な技術である。流体を扱うことの多い化学工学では「晶析」は特異な 操作と言える。化学工学的な解析・設計手法だけでは解決できない問題が多く見られ、結晶化 現象を分子・原子レベルの視点で解明する必要がある。
本書では、結晶を扱う学生や化学技術者に向けて、「晶析」を行うために必要な現象を解明し、操作・装置の開発の基礎となることがらを整理して解説する。

  1. 1.晶析操作と装置
    1・1晶析装置Ⅰ−粒子群を製造する装置の例
    1・2晶析装置Ⅱ−精製を目的とする装置の例
    1・3蒸留操作とのアナロジー
    1・4結晶化工学:ミクロな現象とマクロな装置を結ぶ鍵
  2. 結晶化現象の基礎
    2・1固液間の相変化現象:無秩序から秩序へ
      a)溶液構造
      b)相平衡と相変化
      c)過飽和度の定義
    2・2結晶の形態の予測と制御
      a)結晶構造の基本
      b)ミラー指数
      c)結晶多形
      d)結晶形態(晶癖)の変化と制御
      e)結晶形態の予測
  3. 結晶化現象とその速度
    3・1結晶の核化現象と速度
      a)均一一次核化現象
      b)不均一一次核化現象
      c)一次核化速度
      d)二次核化現象と速度
    3・2結晶成長現象と速度
      a)工学的な結晶成長速度論
       物質移動速度/伝熱速度/表面集積過程速度
    3・3表面集積過程の理論的な背景
      二次元核化機構/BCF(Burton-Cabrera-Frank)理論(ら旋転位機構)
      核化−成長(BS)モデル/一様成長機構
    3・4線成長速度と質量増加速度
    3・5結晶粒子の成長速度の解析
    3・6冷却面上の結晶層の成長速度
  4. 装置内の結晶化現象と解析法:粒子群製造操作
  5. 4・1溶液晶析
    4・2物質収支と熱収支
    4・3製品結晶の粒径分布
    4・4ロジン−ラムラ−分布
    4・5連続晶析装置内の結晶化現象の解析(ポピュレーション収支)
    4・6MSMPR晶析装置の特性
      過飽和度の影響(MT:一定)/滞留時間の影響(MT:一定)
      懸濁密度の影響(τ:一定)
    4・7実際の装置内の晶析現象
      粒径依存の成長速度/成長速度の分散
      微結晶による成長促進現象/結晶粒子の凝集
  6. 5.装置内の結晶化現象と解析法:分離・精製操作
    5・1高度分離・精製のための固液平衡と結晶純度
    5・2不純物の除去:発汗現象と精製速度
    5・3高度分離精製を目的とする晶析操作:融液晶析
    5・4優先晶析操作による光学分割
  7. 装置・操作の設計の基礎と応用
    6・1完全混合型(MSMPR)晶析装置の製作
    6・2粒径の制御:R-Zモデル
    6・3高純度化操作方法
      a)塔型装置
      b)結晶層形成型装置
      6・4圧力晶析
  8. これからの晶析操作に向けて
    7・1超微粒子の製造(超臨界晶析法)
    7・2多形・形態の制御
    7・3超高純度の達成
      a)昇華操作
      b)ゾーンメルティング操作
    7・4単結晶の育成