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「ママ、大丈夫?」
三菱化学エンジニアリング㈱ 鈴木 昭子
2歳半になる息子は、元気よく私に向かって突撃し、勢いよく衝突してから痛がる私を確認した後に、「にこっ」と笑いながらこう言います。だいだい予測はつくので構えてはいるのですが、やはり痛い・・・。
育児休暇から職場復帰してもうすぐ2年になります。振り返れば、まあ大変だった、でも楽しんで頑張れたな、という気持ちです。
学生の頃からただ漠然と、30歳になるまでに第1子を産みたい、と思っていました。とはいえ、大学院を修了し社会人になった時点で既に20代半ば。現実的に考えて、29歳で出産となると、妊娠期間もあるし、それほど多くの時間は残されていないのです。
計画遂行を意識しつつ、運良く27歳で結婚し、第一関門を突破。その頃は入社3、4年目で、徐々に仕事が面白くなってきた時期でした。業務範囲が拡がっていき、新しい事に挑戦したい、もっと成長したいとの思いが強くなってきていました。そのため、当時、「今は社会人として成長するためにとても大切な時期なんじゃないのか、ここで休止(産休&育休)してもいいのか!?」と真面目に悩み、妊娠に対して躊躇したのを覚えています。最終的には、「長い目で見たら、まあたいしたことないよね!?」と無理矢理落ち着きましたが。
そして、妊娠に向けて体調を整えるため、好きだったコーヒーやお酒を断って数ヵ月後、
28歳の時に妊娠しました。妊娠初期はつわりが酷く、二度とこんな思いをするのは御免だ、と思っていましたが、次に待ちうけていたのはそれ以上の、これまでに経験したことのない、壮絶な出産時の痛みでした。しかし、そんな辛さはすぐに忘れてしまうほど、産まれてきた我が子は可愛いく、なんとも不思議な気持ちになりました。こうして計画通り、30歳になるまでに第1子を産めたわけです。
育児はもちろん大変です。以前自分のために使えていた時間や体力は、ほぼ育児に充てられてしまい、面食らいました。「若いうちに産んだ方がいい」、と一般的に言われるのは、「体力がいるからなのだろうな」としみじみ思いました。
4月は保育園に入所しやすいため、息子が1歳になる前に職場復帰しましたが、復帰後もできるだけ母乳は続けたいと2歳過ぎるまでなんとか頑張りました。その間、夜中2、3時間おきに容赦なく起こされて、体力的に非常に厳しいものがありました。また、主人は仕事の都合により結構な頻度で海外出張があります。その間はなんとか気力で乗り切っていたという感じでした。さらに、どちらの両親も遠方に住み仕事もしているため、頻繁に頼ることも出来ないという状況。しかし、それら苦労に見合う以上の喜びや幸福感が、育児から得られていると思います!
! 育児を通して多くのことを学べているとも思います。身をもって親の大変さを体験しているので、親により一層感謝できるようにもなれましたし。
会社では育児短時間勤務を適用させて頂き、定時より1時間半も早く退社しています。時間の制約があるため、以前ならば可能であった、残業や長期出張は難しくなりました。身近な同僚や後輩達の業務に対して、「いいなあ、私もやりたいなぁ」と羨ましく思うことも多々あります。しかし、子供が幼いうちは出来るだけ母親としての自分を優先させたいと思っており、制約がある中でもエンジニアとして働けることを有難く思い、自分にできる範囲で頑張ろうと前向きに取り組んでいます。
また、エンジニアとしての自分の価値を向上させたいとの思いから、去年の秋に、米国NCEES主催のPE試験に挑戦しました。受験のための対策に費やせる時間は通勤時間位しかありませんでしたが、見事合格。郵送で合格通知を受け取った時は思わず跳びあがるほど嬉しかったです。
以上、復帰後を振り返ってみると、「ああ、よく頑張ったなあ」と自分を褒めてあげたくなりました(笑)。しかし、そうやって頑張れる環境を作ってくれているのは、育児に協力的な主人であり、健康な息子であり、遠くにいながらも色々と支えてくれる両親であり、感謝したいと思います。そして、理解ある職場の方々にも大いに感謝しながら、これからも気張らずにやっていけたらと思います。
息子よ、ママは大丈夫よ〜。
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