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自然体で着実に
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(株)ジャパンエナジー 大野 真美
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原稿執筆を依頼された際、軽い気持ちでお引き受けしましたが、バックナンバーを拝見しますと執筆者は化学工学の分野でバリバリと活躍されている方ばかりで、化学工学の出身でもなく、化学工学分野の業務にも携わったことがなく、ましてや現在学会とは程遠い業務に忙殺されている小職などが引き受けるべきではなかったのではないかといたく反省しておりますが、ご容赦下さい。
小職は1991年に有機合成系の研究室で修士を修了後社会人となりまして、同年の9月より社会人研究生
として大学に戻り、畑違いの高分子合成系の研究室で2年半過ごした後、先生方および上司に恵まれ社会人大学院プログラム一期生として博士課程を3年間履修させて頂く機会を得ました。そのため幸か不幸か、通常の博士課程を修められた方にも増して長い10年以上もの学生生活を過ごすことになりました。本来の学生生活も非常に充実したものでしたが、社会人になってからの学生生活は、自身の意識も学生時代とは異なるためか、非常に充実したものとなりました。中でも小職が所属していた研究室は、同業/異業他社社員の方々が多く研究生として派遣されているところで、当時の先生方や学生、社会人研究生の諸先輩方・同僚との研究あるいはアフターファイブを含めた交流は得るものが多く、引き続いて今でも小職の財産となっております。博士課程修了後は社に戻り、エンジニアリングプラスチックスの開発、燃料添加剤評価、燃料製造プロセス解析などの様々な分野の研究を経まして、現在は環境対策関連の新規事業企画のための種探しをしており、その縁で化学工学会に近年たびたびお邪魔させていただいております。学生時代の研究が直接業務に結びつくことはありませんでしたが、振り返ってみますと、諸先生・先輩方に教えられたものの見方・考え方、課題へのアプローチの仕方などは、研究対象が異なっても応用の利くものが多く、今でもたいへん役立っていますし、それが一見関係ないように思える事柄にも興味を持って接する姿勢となって好奇心を失わずにいられるのではないかとおもいます。学生の方々には、是非視野を広く、ご自身の研究分野の外側にも興味を持って、有意義な学生生活を過ごしていただけたらと考えます。
日常の業務で意識させられることは多くはありませんが、いまだに化学/化学工学系では圧倒的に女性の数は少なく、理不尽な思いをすることもあり、時折必要以上に肩に力が入ってしまうときがあります。また自分の人生すらままならないのに、社内外の後輩に社会人女性のロールモデルが少なく不安だとの相談を受けることも多く、今でもどう答えるべきか悩ましいところです。その一方で、全く自然体で接して下さる諸先輩方や同僚諸子も増えて来ており、着実に変化している実感もあります。とは言え、この“男女共同参画委員会”が活動意義をなくして形骸化するほど自然になるまでにはまだまだ時間がかかるように思います。それまではなるべく肩の力を抜いて、公私共に人生を一歩一歩ゆっくりと歩んで行きたいと考えています。この会を通して化学工学に関わる業務に携わる諸先輩方、同僚諸子、化学工学系の学生の方々とも、性別に関わらず相互に助け合って着実に歩みを進めて行ければと願ってやみません。
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大野 真美(おおの まみ)氏
(株)ジャパンエナジー事業開発部 主任技師
(最終学歴:東京工業大学資源化学研究所 博士課程修了)
e−mail address:mamiohno@j-energy.co.jp
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| (2006.10.4 掲載)
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