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女性会員からのメッセージ No.5
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めざせキャリアウーマン!?
デュポン株式会社 黒澤 郁子
 私が就職活動をしていた三年前、毎年企業の新卒求人率が最低記録を更新している時でした。特に、大卒はもとより院卒の女子の就職率は最低で、化学系の職に就きたくても就職が決まらず、結局SEになっていました。
 そんな中、私も例外ではなく、エントリーシートだけで落とされたところを入れると40社近く受けました。修士1年の10月から始めた就職活動も、ぜんぜん決まらず、あきらめかけていたところでデュポンの会社説明会の案内を見て、記念受験と思って応募しました。
 それがどこをどう間違えたのか、内定をもらってしまい、しかも内定式で判明したのですが、同期は一人もおらず、その年の新卒採用は私一人だけでした。
 
私が最初に配属された部署は、フレキソ印刷という凸版印刷方式で使用される感光性樹脂を取り扱っていました。そこに技術として採用されたのですが、主な仕事は、顧客の技術サポート、新製品の評価、トラブルシューティングなどでした。
 外資なのに英語がしゃべれず、はじめの頃は海外からの電話ではないかとびくびくしながら内線を取ったり、入社して三ヶ月目に一人でマレーシアに技術トレーニングに行かされた時には鍵を入れても部屋のドアが開かなくてホテルのフロントに“Help me!!”と叫んだりと、大騒ぎでした。トレーニングもすべて英語ですし、一緒にトレーニングを受けている人たちも、インド、タイ、香港、中国と、バラエティーが豊か過ぎて戸惑ってばかりでした。でも、何日も一緒にいると、いまいち言葉が通じなくてもなんとか仲良くなれるもので、一緒にショッピングに行ったり、夕食を食べに近くのレストランに行ったりと楽しかったです。さすがに日本語レスの日々が続くと、日本に帰ってきた時にはしゃべる日本語がたどたどしくなってしまい、親におかしいと言われました。

 一人でお客様のところに行けるようになってからは、クレームの対応で取引先の工場で夜遅くまで現場に缶詰めになって作業し、毎日のようにそこに通っていましたので、工場長に「タイムカード作ろうか?」とまで言われたこともありました。
 半年近く解決しなかった問題がやっと解決したときには、近くのコンビニでお酒を買ってきて、現場で皆で飲み明かしたこともありました。お客にどなられ、トイレで泣いたこともありました。つらかったことも多かったですが、それ以上にうまくいったときはすごく嬉しかったです。

 三年目に入って、ようやく少し考える余裕が出てきましたので、これからの自分のキャリアプランを考え、思い切ってジョブポスティング制度に応募しました。この制度は、社内で各部署が欲しい人材を募集し、自分が受けたいと思ったら上司の許可なく応募できるという制度です。もともと技術だったのですが、仕事的に技術と営業の架け橋のような仕事ができるマーケティングという職に興味を持ちました。
 だめもとで応募したのですが、どこがよかったのか見事異動が決定し、現在はエンジニアリングポリマー事業部でベスペル?というポリイミドの樹脂を扱っています。主な仕事はマーケティングで、新規の顧客の対応、展示会による販促や新しい用途の開発等を行っています。私の部署では日本でこの仕事に就いた女性は初めてのようで、妙な?期待がかかっているようです。本人はさほどプレッシャーを感じてはいませんが・・・。(笑)
 基本的には営業に近い職種ですが、扱っている製品が特殊なので、営業するにも化学・機械・物理など様々な知識が要求されます。私の場合、バックグラウンドが化学工学ですから化学プラントやヒートポンプなどの分野で、どの部分にこの樹脂が使えるかリサーチして、お客様に提案したり、テストを依頼したりしています。
 まだ移って二ヶ月ちょっとなので一人では何もできませんが、徐々にもっと外に出て、いろいろおもしろそうな用途を発掘したいと思っています。
 今はまだ英語も入社時に比べて内線電話にドキドキしなくなった程度しか向上していませんが、バリバリのキャリアウーマンをめざし、日々奮闘中です。

 最後に、現在就職活動中の女子学生のみなさんへ一言。今はちょうど働く女性に対して追い風が吹いている時なので、チャンスはいっぱいあります。がんばって掴み取ってくださいね!!


黒澤 郁子(くろさわ いくこ)氏
デュポン株式会社 
エンジニアリングポリマー事業部
ベスペル製品 営業部
最終学歴:日本大学大学院
理工学研究科修士課程修了
(工業化学専攻)
Ikuko.Kurosawa@jpn.dupont.com
(2005.1.28 掲載)  

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