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生産現場は意外!?と面白い |
旭硝子株式会社 中瀬 敬子
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振り返ってみると、早いもので社会人になってから10年を過ぎてしまいましたが、この間に、
学生時代には予想できなかったことをたくさん経験させていただきました。
私は学生時代からモノづくりに興味がありましたので製造メーカーを志望しました。
入社した当時は開発関係の仕事に携わっておりましたが、今は生産現場(化学プラント)における運転改善、
プロセスの基本設計などの業務に携わっております。
例えば、プラントの運転改善を行う場合には、現状の把握、問題点の把握、解決策の検討などを製造、機械、
電気、計装などの各課のスタッフの方々や3交代の皆さんと協力しながら検討しています。検討開始からすぐに
目論見通りに事が進むものは残念ながらほとんどなく、苦労や失敗は絶えませんが、生産現場に携わる多くの方々と
協力しながら目標を達成できた時の喜びはひとしおです。
正直、学生時代、化学工学を専攻していながら、全く勉強しておりませんでしたので、プラントの 基本設計をはじめた頃は、
知識不足で随分苦労しました。(もちろん今も勉強中であることには変わりありませんが)
本プラントの基本設計から運転に至るまでの一連の仕事に初めて携わった時、予想もしていなかったトラブルの連続で
プラントが全く動かず、随分苦労しました。おかげで、現場から、“設計したんだから自分で運転しろ!
まともに動かなかったら、プラントに中瀬って書くぞ!”と言われて、ほとんど毎日、夜中まで運転していました。
運転当初は、私の制御があまりにも下手だったので、現場から散々怒られましたが、おかげでプラントの制御方法などの
細かなポイントを習得することができました。
担当プロセスが変わり、プロセスのシーケンスの見直しや運転方法の変更などの業務に従事した際には、
私のミスでインターロックで停止寸前騒ぎになり、周りに多大な迷惑をかけたこともありました。
振り返ってみると、今までに携わった一つ一つの仕事を通じて現場からたくさんのことを教えていただき、
本当に良い経験を積むことができたと思っています。
私の学生時代には、バブル期だったこともあり、生産現場は3K職場の代表として扱われていましたので、まさか将来、
自分自身が生産現場で働くということは夢にも思っておりませんでした。
弊社では新入社員全員が半年間工場実習を行っており、工場実習中に当時の上司から“プロセス設計を行う場合には、
必ず、生産現場の最先端で働く人の顔を思い描いてプロセスを設計しなさい!"という貴重なアドバイスを受けたことが、
その後の私の人生を大きく変えたと言っても過言ではないと思います。
10年選手と言われる今でも、男性社会である生産現場で女性の私が働くためには多少の苦労は否めませんが、
今はこの仕事に従事できて良かったと思っています。
男女雇用機会均等法が施行されてから15年以上が過ぎましたが、生産現場に携わる女性は非常に少ないのではないかと思います。
しかし、10年後、20年後には、生産現場で活躍される女性のエンジニアが、今の2倍、3倍以上に増えていることを期待しております。
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中瀬 敬子(なかせ けいこ)氏
(写真 左)
旭硝子(株) 化学品カンパニー
生産・技術部 技術グループ 主席
(最終学歴: 東京農工大学大学院
工学研究科物質生物工学専攻)
keiko-nakase@agc.co.jp |
| (2004.10.27 掲載)
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