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化学工業では、人体の臓器のように装置の中で物質の状態や組成、性質を次々に変化させる工程(プロセス)を経て、
製品が生産されています。化学反応を利用して、物質に化学変化を与えただけでは製品は得られません。
化学反応の前後に混合したり、分離したりする、物理変化を主とする前処理と後処理が必要です。
全工程の中では、一般的に化学変化を行う部分よりも、それまでの準備や後始末の工程の方に経費がかかる場合が多いと言われています。
しかし、物理処理を研究対象とする科学はなく、もっぱら経験や勘に基づいた技術に頼っていたのが化学工学誕生以前の化学工業でした。
20世紀の石油・石油化学時代に入り、まず物理的処理を分類・整理し、プロセスを合理的に構成しようという試みが米国で始められました。
「単位操作(Unit Operations )」という概念の提案です。このアプローチは、化学工業について単なる多種多様の化学工業製品の製造体系を
個別に考えるというそれまでの考え方から、単位操作の体系という見方に一変させました。化学工学はこのように、20世紀前半の激動の技術革新の中から誕生しました。
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