化学技術者生涯教育(学習)体系の企業におけるメリット

化学工学会の化学技術者生涯教育(学習)体系は、企業にとってどのようなメリットがあるのでしょうか?

1. 継続教育プログラム

化学工学会では、化学工学やプロセス技術に関連する学習プログラムとして、化学工学基礎から技術者の技術力向上に最適なプログラムまで幅広く用意しています。特に、人材育成センター継続教育プログラムでは、講師の94%は実務経験豊富な企業の技術者の方で、実務に密着した充実した内容になっています。 若手技術者がこれらのプログラムに参加することによって、化学工学基礎から実務に即した技術を学ぶことができ、技術力を磨くことができます。
また、受講者が講座で学んだことを復習し、頭の中を整理することで知識として定着させることを目的に、修了レポート(「2.修了レポートの実施」を参照)を2015年度に試行し、2016年度より本格実施しております。
また、継続学習プログラムの中には、次に示す化学工学技士(基礎)取得者を優遇する制度(受講料半額)も設けてあり、化学工学技士(基礎)取得者は格安で受講できます。(「7. 継続教育プログラムの技士(基礎)応援割引」を参照)
さらには、受講履歴と修了レポートの結果をポイント化して、そのポイントを使って「化学工学技士」資格認定試験を受験できます。(「6. 継続教育ポイントによる「化学工学技士」受験」を参照)
継続教育プログラムの詳細はこちら

2. 修了レポートの実施

  • 出席基準を満たす受講者を対象に実施します。※1
  • 講師が採点し、答案は模範解答とともに本人に返却します。
  • 講師が“学んで欲しいポイントを理解し、一定レベルに達した”と評価した受講者に対しては、「修了証」を授与します。
  • 「修了証」を授与された受講者には、継続教育ポイントを50%加算します。※2

※1 「3. 出席基準と受講証明」をご参照下さい。
※2 「4. 継続教育ポイントの計算」をご参照下さい。

対象講座(2023年)

プロセス設計 化工物性・蒸留計算 編
プロセス設計 塔・槽、熱交換器の設計 編
プロセス設計 ハイドロリックの設計 編
プロセス設計 プロセス基本制御とPFD作成 編
プラント計装制御-1
プラント計装制御-2
P&IDの作り方
バッチ操作を伴うプロセス設計
反応器の設計
ガス分離膜・浸透気化膜分離プロセスおよび膜反応器の設計
回転機械(ポンプ・圧縮機)の基礎
レイアウトとプロットプランの考え方
仕様書の書き方 ~要求を正しく伝えるために~
化学プラントの装置材料技術
化学プロセスの安全性評価手法入門
なお、「修了レポート」実施講座は今後増やしてく予定です。

3. 出席基準と受講証明

対面開催時の出席基準は次の通りです。
講座開催日数 出席基準
1日以下 全日程の出席
1.5日 1日以上の出席
2日 1.5日以上の出席
2.5日~3日 2日以上の出席
但し、オンライン開催の際に半日(1日3時間)単位で実施した場合には半日2回を1日として計算します。
講座開催回数 出席基準
半日×2回以下 全日程の出席
半日×3回 2回以上の出席
半日×4回 3回以上の出席
半日×5または6回 4回以上の出席

4. 継続教育ポイントの計算

  1. 化学工学技士(基礎)取得者に対して30pt付与します。
  2. 対面開催時の出席基準を満たした受講者に、下表の“継続教育ポイント”を授与します。
    対象は、2001年以降に、人材育成センター継続教育委員会が主催した全講座です。(但し、講演会は含まれません。)
  3. 受講した講座の開催日数 継続教育ポイント
    0.5~1日 10 pt
    1.5~2日 20 pt
    2.5~3日 30 pt
    但し、オンライン開催時に半日(1日3時間)単位で実施した場合には半日2回を1日として計算します。
    受講した講座の開催回数 継続教育ポイント
    1~2回 10 pt
    3~4回 20 pt
    5~6回 30 pt
  4. 修了レポートに合格し、修了証を授与された方には、上記②によるポイントを50%加算します。

5. 資格制度を軸とした人材育成

化学工学会の資格は化学工学の基礎から管理者層まで3つの資格が用意されています。 化学工学技士(基礎)の資格は採用試験の際、化学工学の知識レベルの判定に使うことができます。 化学工学技士、上席化学工学技士は社内の技術者の技術向上の目標として使うことができます。

6. 継続教育ポイントによる「化学工学技士」受験

各講座の受講と修了レポートによって獲得した“継続教育ポイント”の合計が100ptに達した受講者には、100ptにつき1回、「化学工学技士」資格認定試験を受験する機会を無料で提供します。

過去にご自身が取得した“継続教育ポイント”をご確認したい場合は、正会員の場合は会員番号を、正会員以外の方は、同姓同名を判別するために、氏名、ふりがな、会社名、生年月日、e-mailアドレスを明記の上、jinzai-seminar@scej.orgまでメールでお問い合わせ下さい。

化学光学資格取得へのパス

7. 継続教育プログラムの技士(基礎)応援割引

若手技術者の技術力向上を支援する目的で、化学工学会「化学工学技士(基礎)」資格取得者を対象として、個人正会員の半額で受講できる『技士基礎割』を行っています。 この機会に、下記の条件を満たす方々に、是非、受講をお勧め下さい。

条件

  • 化学工学技士(基礎)試験に関する手続きを完了していること
  • 正会員であること*1
  • (開催日に)卒業または修了後5年以内の社会人であること*2

*1:学生時代に取得した場合、正会員への会員資格変更が必要となります。
*2:入社後に技士(基礎)を取得された社会人も対象となります。

対象講座(2023年度)

「プロセス設計」講座 化工物性・蒸留計算 編(オンライン開催2日)

個人正会員<技士基礎割* 22,000円(本体20,000円)
個人正会員 44,000円(本体40,000円)
維持会員/特別会員の社員 55,000円(本体50,000円)
地区会員の社員 66,000円(本体60,000円)
会員外 77,000円(本体70,000円)

「プロセス設計」講座 化工物性・蒸留計算 編(オンライン開催2日+対面開催1日)

個人正会員<技士基礎割* 38,500円(本体35,000円)
個人正会員 71,500円(本体65,000円)
維持会員/特別会員の社員 88,000円(本体80,000円)
地区会員の社員 104,500円(本体95,000円)
会員外 121,000円(本体110,000円)

「プロセス設計」講座 塔・槽、熱交換器の設計 編(オンライン開催3.5時間4回)

個人正会員<技士基礎割* 22,000円(本体20,000円)
個人正会員 44,000円(本体40,000円)
維持会員/特別会員の社員 55,000円(本体50,000円)
地区会員の社員 66,000円(本体60,000円)
会員外 77,000円(本体70,000円)

「プロセス設計」講座 ハイドロリックの設計 編(対面開催2日)

個人正会員<技士基礎割* 38,500円(本体35,000円)
個人正会員 49,500円(本体45,000円)
維持会員/特別会員の社員 60,500円(本体55,000円)
地区会員の社員 71,500円(本体65,000円)
会員外 82,500円(本体75,000円)

「プロセス設計」講座 プロセス基本制御とPFD作成 編(対面開催1.5日)

個人正会員<技士基礎割* 16,500円(本体15,000円)
個人正会員 33,000円(本体30,000円)
維持会員/特別会員の社員 41,250円(本体37,500円)
地区会員の社員 49,500円(本体45,000円)
会員外 57,750円(本体52,500円)

「プラント計装制御-1」講座(対面開催3日)

個人正会員<技士基礎割* 49,500円(本体45,000円)
個人正会員 71,500円(本体65,000円)
維持会員/特別会員の社員 88,000円(本体80,000円)
地区会員の社員 104,500円(本体95,000円)
会員外 121,000円(本体110,000円)

「反応器の設計」講座(対面開催2.5日)

個人正会員<技士基礎割* 33,000円(本体30,000円)
個人正会員 60,500円(本体55,000円)
維持会員/特別会員の社員 74,250円(本体67,500円)
地区会員の社員 88,000円(本体80,000円)
会員外 101,750円(本体92,500円)