男女共同参画委員会 委員長挨拶 アーカイブ

委員長挨拶 アーカイブ

2015年 辻 佳子 (東京大学 准教授)

このたび、藤岡委員長の後を受け、2015、2016年度の男女共同参画委員会の委員長を拝命することになりました。
2003年度に設立された化学工学会男女共同参画委員会は、老若男女が共に活きる社会の形成を通じて、化学工学分野における多様化に対応できる人材育成と化学技術イノベーションの推進の実践を目指して、さまざまな取り組みを行ってまいりました。VISION2023にも謳われているように、今後の化学工学を支える人材を育成・活用するためには男女、国籍、年齢の壁を取り払うダイバーシティーの充実が不可欠であります。また、化学工学という学問分野の多様化、国際化、複雑化が進む中、それぞれの立場の技術者研究者が自由な発想のもと、連携していくことが、新化学工学体系を確立する上で、重要であると考えております。

男女共同参画については、これまで女子学生を対象とした「キャリアセミナー」が進められ、その結果として会員における女性比率はこの10年で3 %から7 %に上昇しました。しかしながら、化学工学分野で活躍する正会員の女性数は依然として少ないままであります。例えば、評議委員における女性比率は0.4 %、各種委員会委員における女性比率は1 %であります。こうした現状を打破するべく、2012年からは現役の女性技術者・研究者が情報ネットワーク作りを行う「女性技術者ネットワーク」、2014年からは優れた先輩女性の研究内容の講演に触れて若い人達に将来へのイメージを持ってもらうための部会横断型「女性技術者フォーラム」を開催してまいりました。今年度からは、若手会員のキャリアデザインに役立てていただく、また、すべての会員の方に人材多様性の促進について考える一助としていただくために、先輩女性研究者・技術者の方にご自身の研究生活やキャリアアップについてご執筆頂き、学会誌「化学工学」に「目指せ! ダイバーシティー」の連載がはじまります。

一方、ダイバーシティーに関する化学工学会に寄せられる社会からの期待も大きいものがあります。自然科学および科学技術関連分野の学協会が集う「男女共同参画学協会連絡会」においては、発足当初の9学会に名を連ねて以来、連絡会が行う過去3回の大規模実態調査では、アンケート作成および解析主要メンバーとして貢献してまいりました。今後も、連絡会の主要学会として各種活動への参画が期待されているところであります。
2014年からは、年会において女性技術者フォーラムを開催しています。女性正会員が少なく優れた先輩女性技術者・研究者の発表に触れる機会が少ない現状に対して、優れた先輩女性の発表に触れて若い人達に将来へのイメージを持ってもらおうと、いくつかの部会を横断するテーマを設定して、普段は異なる分野活動している女性研究者達が同じ場で発表・意見交換をする場を提供します。この他に、年会や秋季大会での保育サービスを実施して参画支援を行っています。

以上、(1) 化学工学会に集う女性研究者・技術者に情報と交流の場を提供する取り組みと、(2)男女共同参画学協会連絡会における他学会との連携、という学会内外共に軸足を置いて、委員会活動を継承し発展させていくことが、委員長のミッションと考えております。是非、皆様方のご支援、ご協力、ご参画をお願いする次第でございます。

男女共同参画委員会委員長
辻 佳子
東京大学 准教授


2013年 藤岡 惠子 (株式会社ファンクショナル・フルイッド 代表取締役)

2013年度より男女共同参画委員会委員長を務める藤岡です。
2003年度に設立された化学工学会男女共同参画委員会は,化学工学会に集う女性研究者・技術者に情報と交流の場を提供し、男女がともに生き生きと活動に参画することを目指して下記のような様々な取り組み行ってきました。

情報発信としては、「うちの取組」シリーズと「目指せ!ダイバーシティー」を化工誌や学会ホームページに掲載して、企業、大学、研究所などでの「人材多様性の促進」「ライフ・ワーク・バランス」の推進のための特徴のある取組や本委員会の活動を紹介しています。

2012年からスタートした「女性技術者ネットワーク」は、女性研究者・技術者が体験や情報を交換し合い、公私での悩み、壁などを話し合って解消に役立てるとともに、女性の人脈・情報ネットワーク作りを行うことを目的とする集まりです。2年が経過して、小さいながら着実に根を張ってきました。

2014年からは、年会において女性技術者フォーラムを開催しています。女性正会員が少なく優れた先輩女性技術者・研究者の発表に触れる機会が少ない現状に対して、優れた先輩女性の発表に触れて若い人達に将来へのイメージを持ってもらおうと、いくつかの部会を横断するテーマを設定して、普段は異なる分野活動している女性研究者達が同じ場で発表・意見交換をする場を提供します。この他に、年会や秋季大会での保育サービスを実施して参画支援を行っています。

男女共同参画活動にかかわってきて印象的だったのは、女性研究者・技術者のお話しが面白くかつ一つ一つが個性的だったことです。これは各々が独力で道を切り開いてきたことを示しており、男女共同参画が端緒についたばかりという現段階を象徴しているように思えて、既存の道のないところで自らのキャリアを作ってきた逞しさに未来への曙光を感じます。

男女共同参画委員会は、化学工学会のすべての男女に開かれています。皆様のご協力とご参加をお待ちいたしております。

男女共同参画委員会委員長
藤岡 惠子
株式会社ファンクショナル・フルイッド 代表取締役


2009年 北川 尚美 (東北大学准教授)

2003年に発足し、宮下礼子氏、松本陽子氏が委員長として発展させて下さいました男女共同参画委員会の委員長を、本年度より仰せつかりました。

最近、「202030(2020年までに指導的地位に女性が占める割合が30%程度になるよう期待する)」という数値目標ばかりが一人歩きしているような印象を受け、「男女共同参画とは何か、なぜ必要なのか、何を目指しているのか」ということに対する明確な答えを見つけられずにおりました。そうした中で、偶然にも私の疑問通りのタイトルの内閣府男女共同参画局の板東局長のご講演をお聞きしました。少子高齢化に伴い日本の労働人口は激減しており、これまでの労働力を確保するためには男女を問わず労働人口を確保する必要があり、そのための第一歩として「人材多様性(女性の活躍)の促進」が必要である、また、次世代を担う子供達の育成も非常に重要な課題であり、そのためには男女を問わず「ライフ・ワーク・バランス(仕事と生活の調和)の推進」が必要である、とのことでした。非常に明朗な説明に、心から納得することができました。

昔、私が学生の頃、本会の学会会場では女性が非常に希で、ともすると自分一人に近い状態であったように記憶しています。現在、学生女性会員は16パーセントまで増えているそうです。しかし、残念ながら一般女性会員となると3パーセントと激減します。懸命に学んだ高度で専門的な知識を活かして男女が共に働き続けることができる社会ができれば、この数値は少なくとも学生会員の値に近づくのではないでしょうか? そのような男女を問わず能力を発揮できる社会を目指して、努力して参りたいと考えておりますので、会員の皆様のご協力・ご支援を宜しくお願い致します。

本委員会では、これまで取り組んできた次の3つの柱となる活動

  • 年会と秋季大会での講演会や交流会の開催
  • 女子学生のためのイブニングセミナーの開催(年1回)
  • 「女性会員からのメッセージ」をWebサイトに掲載(毎月)

に加え、本年度から「うちの取り組み」というタイトルで、各社、各大学・研究所等で広がりつつある「人材多様性(女性の活躍)の促進」や「ライフ・ワーク・バランス(仕事と生活の調和)の推進」のための様々な制度や対応、また、それらを利用された方々の体験談等をご紹介いただき、Webサイトに掲載させて頂く新企画をはじめる予定です。男女共同参画の活動推進のための一助となればと考えております。ご期待下さい。

2009年4月15日
男女共同参画委員会委員長
北川 尚美
(東北大学准教授)